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ARTIST | INTERVIEW-BAND LIVE

全国的に注目を集めるDOIT2018
実行委員長のKENTA SAKAIさん、YUTO SATOさんに開催直前インタビュー

2003年に山形市で勃発し全国的に革命を起こした伝説のDIYフェスDO IT
2016年11月に酒田市大浜にて復活を遂げ、
あれから2年、6月9日に再び同会場で幕があげる

全国的に注目を集めるDOIT2018 実行委員長のKENTA SAKAIさん、YUTO SATOさんに開催直前インタビュー

By: blink | May 25, 2018 | 2576 views

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ー6月9日(土)DO IT 2018開催決定おめでとうございます!
今年も豪華な33組の出演者が出揃いましたね。
全国規模のフェスなどにも出演されている方、地元バンド、今話題の方も多数出演!
いよいよあと2週間!

―前回のDO IT 2016(2016.11)から、今年あえて変えたところはありますか?

KENTA SAKAI(以下K):季節です(笑)。
YUTO SATO(以下Y):2016の時は当日以外の前後日が信じられないくらい雨風で、当日は奇跡的に天候に恵まれて無事終了することができたんですけど、今年は天候的に半袖でいれる季節で天気良い中で楽しんでもらえたら一番だなってところで6月にしました。
K:あとは地元の山形のフェスということで、必然的に田植え終わり稲刈り前の農業の合間を縫ったこの時期になりました(笑)。
Y:というところで、6月9日のロックの日が土曜日なので、
―かけてるわけですね(笑)。
KY:そうですね(笑)。でもたまたまです。リスペクト農業な開催時期です!

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―今年も出演者が豪華ですね!

K:よりドープになったと思います。今まさに現場で、ライブハウスで「ライブがやばい」と言われてるアーティストです。
Y:かつてのDO ITの延長線上にあって、地方に何かを感じて何かを残してくれそうな、そういうスタンスで活動されている方々は、いいライブをしてくれてるに違いないと踏んでお声がけしております。
―それがブッキングの土台になってるわけですね。
Y:有名、無名を超えて、
K:全国的にはかなりざわつくメンツだと思うんですよね。やっぱ地方だとなかなか悔しいところはあるんですけど、実際見て体感してもらえればわかってもらえると思います。

先日のタイムテーブル公開で、本誌でもインタビューした“やってもーたろ!”さんがサプライズで、なんとスーパーオープニングアクトでの参戦!こちらも楽しみですね。
タイムテーブルも気になるところですが、KENTA SAKAIさんとYUTO SATOさんから見た、今年の見どころを教えてください。

Y:2016は我々として酒田市で初主催としてやらせていただいたので、にっちもさっちもわらかず、当日になって「あーすればよかった。こーすればよかった」と、この1年半かけてずっと思うことがありました。そういったところも含めて、より居心地の良い、楽しんでいただけるようなイベントにはなるかなと思います。
あとは出演者も非常にいいので、この1年半かけてまたFRIDAYZドゥワチャライクなどがつながってきた山形、酒田とのアーティストのご縁がまたDO ITというステージで集結するので、以前よりも物語が詰まっている分、美しい光景になると信じております。
なので、見どころは全部です。
K:やっぱり一番はこの出演アーティストのラインナップですね。前回からの流れが確実に広がっている現在進行形のアーティストが集まりました。 あと今年もみんなで会場装飾一生懸命つくってますので、ネオ酒田シティお楽しみに!

―全出演者の中で、地元バンドの比率とか決めてたりするんですか?

K:比率とかは決めてなくて、そこは戦えるバンドを自分の目線で見させてもらってます。
Y:2016は地元は7バンドで、今回は6バンドですね。
―出演ラインナップは、地元勢もリアルタイムに今活躍されている方々が見られますよね。
K:そうですね。リアルタイムじゃないとお客さんも出演出来なかったバンドも納得できないですよね。
今戦ってるバンド、自分たちの代表が立てるステージであればいいなと。
地元で言えば、僕らの“FRIDAYZ”もそうですけど、先月荒吐に出演して話題の“まっくら学芸会”、去年アルバムをリリースした“マルチ放電”、地元酒田市の若い世代の“STAND ALONE”も自主でリリースしたCDをもって今ツアーも回ってますし、“DOLIPULE”もメンバーの環境変わる中でも、ライブだけは変わらず地元で一番に本数やってます、“this is”も仕事しながらも毎週のように全国ツアーで回ってますし。
Y:ライブハウスの色は出したいし、それを置いておいて1日だけ特別な空間をつくりましょうっていうイベントだったら意味がないかなって思うんですよね。
普段の現場寄りというか、そこからDO ITにつながっていく導線みたいなものはすごい考えます。
地元バンドもそうですけど、出演者全員それぞれ地方があって、東京という地方だったり、その現場の熱量みたいなのがつながってきたところで、仲良くなった方々もたくさんいるんで、それがDO ITの現場に表れるといいなと思っています。

―今年も全部手づくりのDIYですか?
K:そうですね。今年も会場の廃材を使わせてもらったりしながらスタッフみんなで会場をつくります。
個人的には自治ネタを入れたいんで土俵をつくりたいんです。小さくてもいいから何とか実現できるように考えてますね(笑)。
まぁ実際に土俵をつくるかはぼやかしておきますが、、、全部自分たちでやってるので、誰かの発想がちゃんと実現できちゃうのがいいところですよね。
装飾班長がFRIDAYZの堀ちゃんなんですけど、ドゥイッ塔っていうデカイ塔をつくりたいって言ってました(笑)。
誰の発想が勝ち残り、当日なにが出来てるかを楽しみにしていただきたいです。
―ドゥイッ塔(笑)。インスタ映えスポットですね。楽しみにしております!
K:当日使う仮設資材や会場電力にしても、全て自分たちで図面書きながら発注したり、計算して出してます。
前回のトイレの数決めるために、みんなで真剣に成人男性の膀胱の大きさ調べましたからね、リッターに変換して(笑)。
Y:いい計算しましたね。あんまトイレに並んでなかったですもんね。
K:今年は季節が変わるんで1.5倍増しになるかもしんないっすね(笑)。
Y:当日トイレ我慢するかどうかは全てチケットの売れ行きで判断するので、チケット購入をお早めにということです。
―“チケットがトイレの数を決める”というのもDIYならではですね(笑)。

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―早割チケットは即完売するほど人気だったとか?

K:前回は1ヶ月くらいかかったんですけど、今回は一晩でしたね。
バンド20年、ライブハウス7年やってますが、メール予約で携帯がずっと鳴ってる状況をはじめて体験しました(笑)。
―チケットも全部自らナンバーを手押してましたよね。
K:そうですね。来てくれる人の手に渡るものなので、関わってる人の顔が浮かぶような感じが少しでも見えた方がいいかと思って。人間がやってんだぞ感。
なのでお早めにチケット購入を。それにトイレの数がかかってるので(笑)。
Y:前売りチケットは数量限定なので、SOLD OUTを目指します!

―KENTAさんが一番注目している出演者は?

K:もちろん全出演者に楽しみで注目してるんですけど、あえて3つあげるとしたら、
やはり“クリトリック・リス”でしょうか。まず親友なので(笑)。
今回のDO ITが9回目の酒田ライブなんですよね。しかもここ2、3年の中ですよ、凄い数来てくれているので、これはそろそろ何か事件が起こるんじゃないかっていう期待があります。
あと、“RAZORS EDGE”は我々FRIDAYZのレーベルの社長なので、やっと見せれるぞっていう。
―以前FRIDAYZさん×KENJI RAZORSさんの特別対談もさせていただきましたね。
K:RAZORS EDGEは大阪で“STORMY DUDES FESTA”(大阪サーキットイベント)という、大阪のアメリカ村の6会場くらいのライブハウス全部使って開催するパンク・ハードコアのフェスも主催しています。これがパンクの楽園というか、どこ行っても入場規制になるくらい街中いい顔してるパンクスや若い子らで溢れてるんですよね。
バンド活動でも、フェス作りでも、そんな先輩の背中をずっと見てきてるので、自分たちが山形でつくっているものを見てもらいたいっていう気持ちはありますね。
最後に念願かなっての“LOSTAGE”です。奈良県を拠点に全国で活躍してるんですけど、今の音楽シーンに対して勝負のかけ方が独特で面白いというか、尖ったことしてる方々で。
もともとメジャーでもガンガンにやってた人たちなのですが、最新のアルバムは流通を一切通さず、ツアー先と自身のお店のみでCDを販売してたりとか、去年も現場でかなり話題になってましたね。
音楽はもちろん、こういう自分たちの考えやスタンスをしっかりと持っている方々なので、ゲストに迎えるこちらもすごいプレッシャーというか、緊張感もあるのですが、きっとDO ITの思想と化学反応を起こして素晴らしいライブをしていただけると思います。

―YUTOさんは?

Y:非常に難しいんですけど、僕が楽しみだなと思うのは、なんだかんだ言って“FRIDAYZ”です。2016のDO ITのライブは直前のほぼ寝ない約2週間があって、体力的にもキツイ状況にも関わらず、すこぶるよかったですので、今年も本当に楽しみですね。

あとは、僕のオファーきっかけで酒田の地を初めて踏んでくれたバンドもいるので、みんなすごい楽しみなんですけど、個人的には“MOROHA”さんは超楽しみです。2010年の“出れんの!?サマソニ!? ”の曽我部恵一賞を取った時からずっと聴いてるんですけど、初酒田は15年のドゥワチャライクだったんですよね。そこからバンドの規模が大きくなるにつれて、「もう酒田には来てくれないんじゃないか」とか、いつもの悪い癖で思ったりもするんですけど、全然そんなことはなくて、その都度気持ちの伝わるやり取りをさせてもらっていて。MOROHAさんの“其ノ灯、暮ラシ”っていう映画がありまして、その中で2016のDO ITの映像が1曲丸々とMC部分で15分くらい使われてるんですよ。MOROHAさん的にも気持ちのあるライブを必ずしてくれると思っています。
そして、“GEZAN”さんも楽しみです。(2016年DO ITはドラムが抜けたため、マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER END ROLLERS (from GEZAN)という名前で出演)今回は新生GEZANとして出演いただくんですけど、バンドの活動全てが僕ら地方の人間も非常に勇気づけられるものであるというか。DIYという言葉が正しいのかわからないですけど、自分たちで色んな気持ちが伝わるやり方を駆使してお金を集めてアメリカツアーでライブしてレコーディングしたり、2016のDO ITからのストーリーとしてみると、一番GEZANさんがすごいものを見せてくれるんでないかと思ってますし、ほんと楽しみです。

K: 2016のDO ITのことを「今までで一番いいフェスだったよ」とか「DO ITで考え変わったよ」って言ってくれるバンドやお客さんもいて。
東京のフェスだったらもっとお客さんも入るだろうし、環境も整えれてるとは思うんですが、そういう声もやっぱり嬉しいですよね。
ギターウルフのセイジさんもDO IT 2016出演のあとに、地元島根でフェスをやる決心がついたとも言ってくれてました。
島根も地方都市としてアクセスや人口など、酒田と似たような難点も多くて大変みたいなんですが、DO IT終了後に「俺もやるから」ってわざわざ電話くれたんですよね。
この地方の小さいフェスが誰かの気持ちを動かせたっていうのがやっぱ嬉しいですよね。それがギターウルフなら最高です(笑)。
Y:出演者や来てくれたお客さんの次のアクションにつなげられているのだとしたら、それは本当に最高です。

―お客さんに一言ずついただけますか?

K:自分たちの町で何でもやれるっていうことを証明しようと思いますんで、今年もぜひ一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。
Y:DO ITくらいの規模になると「昔こういうイベントあったんだって」って残るじゃないですか。それを何年か後になってから行きたかったってなるよりも、最高なイベントになるか最悪なイベントになるかはわからないけれども、ぜひ一緒に楽しんで見届けていただけたらいいと思いますし、酒田はどこからも遠いですけど、我々も徐々にこの酒田という町の楽しみ方がわかってきている中で、一緒にこの酒田、ひいては自分が暮らす地域の楽しみ方が伝わるようなイベントになれば最高ですね。
―ありがとうございます。

K:最近は中学生のバンドがうちで出たんですけど、そいつも親に連れられて見に来ていたそうなんですよ。そういう小さいことがちょっとずつあると嬉しいですよね。
それがきっかけかはわからないですけど、何かしらの影響になっていたら嬉しいなと。

―2016年の高校生ボランティアスタッフで参加してた子達の中には、DO ITがきっかけでバンドはじめたり?

K:やってますね。高校辞めたけど、今年もボランティアスタッフやってくれている子もいますね(笑)。
前にも増して毎週ライブハウスでも顔をあわせるし、純粋に嬉しいんです。
―(笑)。そういう元気は大切ですね。
Y:全員変えるのは無理じゃないですか。でも、もはや我々がやっていることはジャンルとかじゃなく、よくロックバンド、パンクバンドが来てる酒田hopeという場所があって、じゃあ我々にできることは何だろうという観点で今DO ITというものをやっているわけで、何かをやりこんでいる人だったりどんな仕事の人であっても何かしらたぶん「うわぁ!」って思うところはあるイベントだと思うんで、普通に遊びに来ていただければそれだけで最高ですよ。
見てもらって何も感じませんでしたって言われたらそりゃあ、まじか!次頑張るわってしか言えないんですけど、そんなわけはないだろって思えるように今たくさんのスタッフと一緒に頑張って準備していますので、隅々まで楽しめる1日をエンジョイして欲しいです。
―音楽好きな方はもちろんですけども、日頃ライブハウスとかイベントとかに行かない方も思い切り楽しめる空間だったなぁと2016年感じました。
Y:知ってる知らないを超えたところで、もちろん初めてでしたとか、1バンドも知りませんというお客さんもめちゃめちゃ楽しんで帰ってもらえるに違いないという自信は前回も今回もあります。
―みなさんの表情がよかったですもんね。運営のみなさんもお客さんも、一人も外れてないという感じでしたね。
K:リサイクル工場の倉庫でフェスやれてしまっているわけだから、やろうと思えばなんだってできるってことですよね。
だから皆やれよってまでは言わないですけど、地方在住者にありがちな、どうせこの町じゃ無理だよ的な空気は本当に要らないなって常々思ので、破壊したいです。
もっともっと街に希望が持てるものをみせたいというか。
まぁでも全然あれですよ、自分らただ遊んでるだけです(笑)。なので一緒に遊んでいただけたら楽しいと思います。
チケット代の6,000円なんて飲み屋2軒行ったらなくなるわけじゃないですか(笑)。それ以上の衝撃はお約束します。
Y:飲み屋1軒と代行代でDO IT来れるなら、素晴らしいと思いますよ(笑)。
これはかつてDO ITを主催していた山形の音楽の歴史の中にいる方々がやれる環境にあったからやっていたわけで、今我々は幸いDO ITをできるという環境とある程度の芯みたいなものがあるんでやっているんです。だから来年開催しますなんてまじで言えないし、わかんないんですよ、その時の状況とか。
だからとりあえず今、今しかないんで、今現状お客さんも含めて今燃やせる命と時間があるのであればDO ITで燃やしてほしいですね。
―名言出ました!
Y:こればかりはわかんないですからね。次回ある保証なんてなかなかできないです。FRIDAYZが来年ないかもしれないですからね。今我々ができることを今一生懸命やりますんで。それを見て欲しいし、一緒に楽しんで欲しいという気持ちで頑張っています。
K:俺DO IT 2008出た時にDO ITの主催をやるなんて思ってもなかったわけですからね。まじで!?みたいな話ですからね。

―DO IT2018、全国的にすごい注目されてますよね?

K:嬉しいですね。ざまあみやがれっです(笑)。
―ロック魂ですね(笑)。
K:東京のライブハウス界隈でもすごい話題に出るみたいですね。DO ITやべー、皆出てんじゃんみたいな。
こっちで何にも知らない地元の子が、東京の友達から電話かかってきて「DO ITやるらしいじゃん!」「なにそれ?」とか。
もっと自分の街に興味や、プライドを持つきっかけもつくりたいですね。
―今年もDO ITをきっかけに何かが生まれることも1つの楽しみですね。
待望の2018開催までいよいよあと2週間!準備等追い込み時期で大変かと思いますが、当日楽しみにしております!ありがとうございました。


FRIDAYZ 新MV解禁

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[Profile]
KENTA SAKAI (酒田hopeFRIDAYZ)

鶴岡高専在学中に結成したバンド REPORT で全国流通盤を発売。 在学中から各県を回るツアーを実地するが、卒業後解散。 その後 FRIDAYZ を結成。
THRASH ON LIFE RECRDS と契約し 3 枚のアルバムを発売。2011 年、震災により休業に至った flavor を引き継ぎ「酒田 hope」をオープン。2014 年に移転リニューアルオープン。数多くのバンドやアーティスト、表現者が「売れるために東京に出る」一方、 地元を選び酒田から全国へ発信し続けている。


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[Profile]
YUTO SATO (ドゥワチャライク)

山形県庄内地方を中心に、米農家をしながら、DIY(だったらいっそやっちまおう)のスタンスであれやこれややっております。一生山形で暮らしたい、どうせなら楽しく暮らしたいので、生活の全てを、面白おかしく企画できたらと思っています。